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投資
副首都構想で変わる日本の都市バランス|リスク分散が生み出す“実物資産の強さ”とは
2026.02.06
1. 副首都構想は「東京の代替」ではなく“国のリスク分散”の議論
2025年、高市政権と維新の連立で再び浮上した「副首都構想」。大阪を中心に行政機能の一部を再配置する構想は、しばしば「東京の価値に影響するのでは?」と語られますが、実際の本質はまったく逆にあります。
副首都構想の核心は、“東京を弱める”ではなく“日本全体のリスク分散と都市競争力の強化”です。
こうした国レベルのリスク分散政策は、不動産投資 -とくに実物資産にとってプラスに働きやすいのです。
2. 副首都構想の本質:都市機能の多極化という“国の防災戦略”
副首都構想が再注目される背景には、次の課題があります。
| 課題 | これまでの問題点 |
|---|---|
| 災害リスク集中 | すべての行政機能が東京に集中し過ぎている |
| 経済の一極集中 | 人・企業・投資が東京に偏る構造 |
| 国際競争力 | 東京と大阪の両都市の能力を生かし切れていない |
| 行政効率 | 省庁やバックオフィスの集積が過密を招いている |
副首都構想はこれを是正し、 都市機能が複数に分散した“強靱な国家構造”をつくることが目的です。
3. 副首都構想で“都市の価値”はどう変わるのか?
重要なのは、都市が競い合うことで 国全体の都市インフラ水準が上がる という点。
- 大阪圏:行政・産業の新たな受け皿として強化
- 首都圏:都市整備・交通改善・生活利便性向上が進む
- 近郊都市:広域で人の流れが活性化し、生活圏が拡張
つまり、「首都圏の価値が落ちる」のではなく“都市間競争によって都市の質が底上げされる”という構図です。
これが資産価値の底堅さにつながります。
4. マクロ的に見ると、副首都構想は“実物資産の安定性”をさらに強める
副首都構想は、金融資産・実物資産の評価にも影響します。
① 国家リスクが分散される=実物資産が安定化しやすい
1つの都市に全機能が集中した国は、災害・政治リスクに脆弱です。しかし、多極化すると…
- 国の回復力(レジリエンス)が高まる
- 経済の停滞リスクが下がる
- 都市・不動産の価値が急落しにくい
このように 国の“安定性”が上がるため、不動産価格の下落耐性が強くなる のです。
② 都市インフラへの投資強化=実物資産の価値向上要因
多極化のためには、当然インフラ整備が必要になります。
- 鉄道網の高度化
- 都市防災設備の強化
- 官庁・企業の分散に伴う都市整備
- 住環境の改善
インフラ投資は、最も確実に実物資産の価値へ波及する政策。株価と比べて、不動産は「インフラ強化」の恩恵を受けやすい特性があります。
③ 賃貸需要は“生活圏の広域化”で底堅く推移する
副首都構想により、企業・住民の移動は東京だけでなく 東京圏(東京+神奈川+埼玉+千葉)全体に広がる と予測されます。
そのため…
- 大宮・浦和
- 船橋・市川
- 川崎・横浜
といった“東京につながる都市”への居住需要は長期的に安定。
これは 都市部~都市近郊の単身者向け賃貸の強さ を裏付ける材料となります。
5. 投資家にとっての示唆「どの街」ではなく「どの資産クラスが強いか」を見る時代へ
副首都構想が示す最大のポイントは、“都市の価値のブレが小さくなる国は、実物資産の安定性が高い”ということ。
つまり、不動産投資で重要なのは「どの街が上がるか」ではなく “どの資産クラスが長期的に価値を維持するか” です。
都市の価値が二極化する時代に強いのは…
- 実需・賃貸双方で需要が継続
- 広域首都圏の生活動線に適応
- 企業人材・単身者の流動に強い
- 国の制度変更に影響を受けづらい
= 都市型の単身者向けマンション という資産。
GENESISが扱う“実物資産としての都心・首都圏マンション”は、この構造変化と相性が非常に良いのです。
6. まとめ:副首都構想は“実物資産の価値を安定させる構造改革”である
副首都構想の登場で、日本は “一極集中のリスク”から“分散された強い都市国家”へ 向かいつつあります。
この変化は、実物資産の価値に次のような追い風をもたらします。
- 国家リスクが分散 → 不動産価格の下落耐性が高まる
- インフラ投資の増加 → 都市資産の価値を押し上げる
- 生活圏の広域化 → 賃貸需要の安定性が強い
- 都市競争力の向上 → 中長期での資産価値を維持
結論として、
副首都構想は「首都圏マンション投資の価値を底上げする政策」であり、特定の街を選ぶよりも 実物資産の強さそのものを理解することがこれからの投資の本質になります。