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経済
インフレ時代、家賃はどうなる?住まいのコストを考える
2026.05.01
近年、「インフレ」という言葉をニュースで耳にする機会が増えました。スーパーでの食料品価格や光熱費の値上がりなど、日常生活の中で物価上昇を実感している人も多いのではないでしょうか。こうした変化は、生活費だけでなく「住まいのコスト」にも影響を与え始めています。
特に注目されているのが家賃の動きです。これまで日本では、時間の経過とともに家賃が下がるというイメージが一般的でした。しかし近年は、都市部を中心に賃料が上昇するケースも見られるようになっています。インフレ環境の中で、賃貸市場にも変化が起きていると言えるでしょう。
本記事では、インフレ時代における家賃の動きと、住まいに関する考え方の変化について整理していきます。
生活費が上がる時代、住まいのコストも変化している
インフレの影響は、日々の生活のさまざまな場面に表れています。食品やエネルギー価格の上昇に加え、サービスや物流コストも上昇する傾向があります。
実際、日本では物価上昇が続いています。総務省が公表している「消費者物価指数(CPI)」によると、食料品やエネルギーを中心に物価が上昇しており、家計への影響が指摘されています。
こうした物価の変化は、住宅市場にも影響を与える可能性があります。住宅を建てるための資材価格や建設人件費が上昇すると、住宅市場全体の価格にも影響が及びます。その結果、新築住宅の価格だけでなく、賃貸住宅の家賃にも変化が生まれる場合があります。
つまり、インフレ環境では「生活費」と「住まいのコスト」が連動する形で変化する可能性があるのです。
賃貸市場でも起きている変化
賃貸市場でも家賃の見直しが行われるケースが増えています。特に都市部では人口流入や単身世帯の増加などを背景に、賃貸住宅への需要が安定しています。
不動産情報サービス「アットホーム」が公表している賃貸市場データによると、東京23区ではシングル向け賃貸マンションの平均家賃が前年を上回る傾向が見られています。
出典:アットホーム「全国主要都市の賃貸マンション・アパート募集家賃動向」
交通利便性の高いエリアや都心部では賃貸需要が比較的強く、賃料が維持または上昇するケースも見られます。こうした傾向からも、賃貸市場が経済環境や人口動向の影響を受けて変化していることが分かります。
なぜ今、家賃が上がりやすいのか
家賃が上昇しやすい背景には、住宅供給に関わるコストの変化があります。建築資材の価格上昇や人件費の増加により、住宅を建てるためのコストは以前より高くなる傾向があります。
国土交通省が公表している建設工事費の指標でも、近年は建設コストが上昇していることが示されています。
住宅建設コストが上昇すると、新築賃貸住宅の賃料水準にも影響が及ぶ可能性があります。さらに都市部では人口集中が続いているため、賃貸需要が安定している点も家賃動向に関係しています。
このように複数の要因が重なることで、賃貸市場の賃料水準に影響が出る可能性があります。
インフレ時代の「住む側」と「持つ側」
インフレ環境では、住まいに対する考え方にも変化が生まれることがあります。賃貸住宅に住む場合、家賃の上昇は生活コストの増加につながる可能性があります。
一方で、不動産を所有して賃貸運用を行う立場では、賃料が収益として得られる可能性があります。このように、住まいは「生活の場」であると同時に「資産」としての側面も持っています。
そのため、インフレ環境の中では不動産という資産の役割について改めて考える人も増えています。
資産としての不動産という考え方
資産運用の世界では、株式や債券などの金融資産に加えて、不動産のような実物資産を組み合わせる考え方があります。異なる性質の資産を組み合わせることで、資産全体のバランスを整えるという考え方です。
不動産投資の特徴として挙げられるのが、賃貸運用による家賃収入です。賃貸需要が安定しているエリアでは、長期的に運用を行うことで継続的な収益を得られる可能性があります。
もちろん、不動産投資には立地や管理体制など多くの要素を検討する必要がありますが、資産分散の観点から検討されるケースもあります。
インフレ時代のマンション運用
不動産投資では、物件の立地や管理体制が重要なポイントになります。賃貸需要のあるエリアで適切に管理された物件は、長期的な運用の安定性につながる可能性があります。
GENESISでは、マンションの用地選定から企画設計、入居管理、メンテナンスまでをグループで一体運営する体制を整えています。こうした体制により、購入後の運用まで見据えた資産形成をサポートしています。
まとめ|インフレ時代は住まいの考え方も変わる
インフレ環境では、生活費だけでなく住まいのコストにも変化が生まれる可能性があります。賃貸市場でも家賃の見直しが行われるケースがあり、住宅市場の動きにも影響が出ています。
こうした環境の変化は、住まいに対する考え方を見直すきっかけになるかもしれません。生活の場としての住まいだけでなく、資産としての住まいをどう考えるかが、これからの時代の重要なテーマになっていくと言えるでしょう。